「Colorful-カラフル」を観てきました。
オススメ度星5つ:★★★★★
自分的にも星5つ:★★★★★
以下、ネタバレ
の、前に、戯言。
話しついでに思った事を書いちゃうけど、最近のアニメ映画、俳優使う必要あるのかな?
「ハウルの動く城」なんか、王様役の大塚さんが上手すぎて目立ちすぎてたよ。
声優を本業としている人だってテレビアニメだけじゃなくて映画でもキャラに声をあてたいだろうなぁ……と、思いました。
観客としても声優を生業としている人の技で映画を見たいです。
ね?
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映画サイトのレビューで「泣いた」というのを見たので、見に行ってきました。
もー!もぉー!!もおおおおお!!!
良かった!!
個人的に、久々にツボに入った。
これはテレビじゃなくて映画館の大きいスクリーンで見た方がいいかも。テレビだと入り込み度が半減すると思う。
テレビで宣伝が流れているとはいえ、上映も少なくて話題性も少なくて、それがとっても勿体ない!
CMでは背景がCGっぽくて、キャラクターが地味な感じだったんですけど、これがまた良い。
CGっぽく感じていた背景は、映画館だとなんともリアリティーがあって、それでいて美しい。病院の外にあったカラフルな花をつけた樹から既に「おお…」って感じです。
キャラクターの地味さも、全然地味じゃないです。いい感じです。
声が素人くさいのが気になるけど。
佐野さん役の宮崎あおいちゃんの声は上手かった。
物語は淡々としています。
ツボに入ったからおススメ度高くしたけど、淡々としているのが苦手な人には薦めません。
邦画って淡々としているイメージがあって、でも、日本産のアニメは派手なリアクションをしているイメージがあって、このカラフルというアニメは実写映画のように淡々としています。歩いているシーンから、喋っているシーンまで、全て淡々としているのですが、そこが自分的には良かった。
だって、日常の小さな積み重ねを幸せと感じていく映画ですもの。
物語は大きな過ちを犯した魂が、輪廻の輪に戻れる為にやり直すチャンスを与えられ、それが自殺を図って魂を失った小林真という少年の体の中に入り、半年という与えられた期間の中で前世の自分を思い出すという修行を与えられる事から始まります。
ガイド役は天使か悪魔か?プラプラという子。このプラプラがまた可愛いんだ~。
主人公は小林真の性格も自殺を図った経緯も家族構成も分からず、徐々に知って行くという形をとっているので、観る側も一緒に知っていく事になります。
主人公の家庭環境は決して大げさなものではなく、でもあり得る問題を抱えていて、それを知れば知るほど心が痛くなっていき、共感できます。
学校でのイジメ。
泣けます。心が締めつけられます。
これは、イジメをしている人、無意識にイジメをしているであろう人、イジメを見過ごしている人、そういう人にこそ観てもらいたいです。
真の「学校で一緒に話せる人がいるという事はこんなに幸せなのか」という言葉。
「初めて出来た友達なんだ。高校でもっと友達作りたいんだ」という言葉」
(↑うろ覚えなので、間違ってるかも)
真が涙をこぼしながら自分の気持ちを語るシーンで涙があふれた……。
魂の入れ変わった真が、初めて作った友達。
早乙女君。
早乙女君は誰ともわけ隔てなくお話します。
みんなーー。早乙女君になろう!!なっちゃおう!!
顔は面白い子だけど(笑)、この映画の一番の功労者。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、学校の早乙女君も佐野さんもひろかちゃんも、みんなみんな、心がある。
真 「僕、生きてる?」
早乙女君 「うん。生きてるよ」
観終わった後、心の中に静寂が訪れて、暫くボーとしてました。
心の中が静かになるっていいな。
疲れている人、何かに苛々している人、息詰まっている人、是非見てほしいです。
公開終了前に、また一回観に行きたいな。