映画【杉原千畝】を観てきました。
千畝さんが帰国ギリギリまで発行し続けたビザのエピソードはドラマやドキュメンタリー放送で有名ですが、映画でそのシーンはエピソードの一部でしかなく、それも佳境に使うわけではなく時間の半分より前に出てきます。この映画は千畝さんがなぜビザを発行したか、そして日本がどういう流れで戦争に入っていったかという歴史を描いています。
ビザ発行の際、オランダ領事館のはからいも初めて知りました。
千畝さんの発行したビザを持っていながら日本行きの船に乗せる事は出来ないと断らなくてはいけなくて、「千畝は信用おける男だ。通しましょう」と許可した外務省の人間がいたこと、日本行きの船の船員さん、それらの外して欲しくないエピソードも入っていました。
あと、一部で「杉原千畝はスパイなのになぜ崇めるんだ」という意見を耳にした事がありますが、なぜそういう意見があるのか?というエピソードも入っています。
淡々としているので、脚本が……もう少し(他作品出して申し訳ない)英国王のスピーチやグレースにあったような盛り上がりがあったらなあと思いました。
大衆娯楽か?と聞かれると「否」なのですが、歴史の一部として、観て損はない映画だと思います。
ビザ発行を決意した千畝さんの静かな表情を作った唐沢さん良かったです。船の船員をやった濱田岳ちゃん可愛かったです。
http://www.sugihara-chiune.jp/