Diary-Ragawally

マイ・ボス・マイ・ヒーロー

　「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」（2001年韓国）
　
　日本ではＴＶドラマ「マイ☆ボス☆マイ☆ヒーロー」として、長瀬クン主演でリメイクしてましたね。
　毎週それを観ていたので、ＷＯＷＷＯＷで本家の方を放送するという事で観てみました。
　
　放送プログラムでは「学園コメディ」と書いてましたが……コメディじゃないーーい！！(())ガクガクぶるぶる。
　日本のＴＶドラマはヤクザの若頭が高校に入るという設定だけ借りたって感じです。
　韓国映画のストーリーはかなりシビアです。
　　
　■ネタバレです■
　
　本家と日本版との違い。
　
　
　主人公が高校に入らなきゃならなかった理由。
　日本版・主役が計算も出来ないお馬鹿だから。ヤクザも今やエリートじゃないと…という事でしたが、あまり深刻な感じではなく学校に行かせる為の理由づけみたいな感じです。
　韓国版・シマを任せたいも、韓国のヤクザはエリートばかり。韓国の学歴社会がこんなところまで！？という感じが深刻です。
　
　問題
　日本版・主役がヤクザの若頭だとバレないように頑張る。バラバラだった、生徒達の心をひとつにする。最後までコメディ。
　韓国版・主役がヤクザの若頭だとバレないように頑張る。しかし、皆の前で生意気な奴をボコり、一目置かれる存在に。通う学校は敵対するヤクザの息がかかっており、私腹をこやす悪徳校長や先生がいる。邪魔な先生や生徒は容赦なく辞めさせられます。怒りに燃える主人公。最後、学校の前で自分達の組と、敵対する組と大立ち回りをし、警察に捕まるというシリアスさ。
　
　主演のチョン・ジュノは、学生をやるのには無理があるかなぁ…でも、前髪下ろすとまぁまぁカッコ良かったです。体格がいいから喧嘩シーンも様になってました。
　
　まとめとしては「ＰＧ－１２指定で良かった」ってとこです。
　
　お勧め度は星２つ：★★
　自分的には星１つ半：★☆

パコと魔法の絵本

　「パコと魔法の絵本（ＰＣサイト）」をレイトショーで観てきました。
　
　
　■ネタバレ含む、感想■

　冒頭からの派手な演出と音楽に「おおおおおお～～～！！！」と度肝を抜かれました。
　この不思議な設定と演出はなんぞや！？……みたいな、高まる期待。
　しかし、少し話が進む内に「演出過多」を感じてきました。
　ハイテンションなコントをみているような感覚に陥ってくる。
　「んー……」と不安を感じながら観ていくと、なんとか30分を過ぎたあたりから慣れてきました。
　慣れてきたら、映像の綺麗さにとにかくウットリ
　パコちゃん役の子、メチャメチャ可愛い！

　中島監督の独特の映像美、大好きです。
　映像美はこの監督さんファンなら分かると思うので、そこではなく人間の見せ方で感じた事を書きたいと思います。

　下妻物語→嫌われ松子の一生→パコと不思議な絵本、と観てきて、三本目にして気づいたのは（遅いか！？）、この監督さんの生み出すキャラクターはヒネクレ者だけど、感情が子供のように純粋だという事。
　ヒネクレているのに、素直に泣く。
　ヒネクレているのに、素直に吐露しちゃう。
　ヒネクレているのに、誰かの為に純粋に頑張っちゃう。
　そして、ヒネクレている人が、最後までヒネクレているままだって事。
　ある程度大人だったら、多少感情隠すじゃない？それが全然隠さないのね。
　文字にすると単純なようだけど、これを面白おかしく見せるのって、相当な技だと思います。

　あと、物語の作り方で気付いたのは、「終わり」にまた「終わり」がある事。
　終わったかと思ったら、その先にいくつもの続きがあって、それにオチがつくのです。それが出た瞬間、毎回「え？そうだったの！？」と驚かされます。
　今回だってそうですよ。
　まさかパコが…阿部サダヲが…ボタンが…。
　ってね。

　観終わった後、独特の夢の世界に連れていってもらったような楽しい気分。
　脳内、ドーパミン出てますよー。

　お勧め度は星５つ：★★★★★
　自分的には星３つ半：★★★☆

　あ。帰ってくる時、駐車場の電気が消えてて怖かった
　
　缶チューハイ片手にこの日記打ってます。世界がまた回ってきたので、チューハイ飲み終わったら顔と歯を洗って大人しく寝ます。
　おやすみなさーい

　明日はカラーの仕事だ！頑張るぞ。

SEX AND THE CITY

　おはよぉございます。
　昼まで死んでて、なんとか復活。
　
　居残りアシ、Ｍ原さんとＫ森さんと映画「SEX AND THE CITY（ＰＣサイト）」を観てきました。
　

　■ネタバレ含む、感想■

　冒頭は親切にキャラクター紹介から始まり
　前半はとにかくゴージャス＆ゴージャス
　中盤は女の強い友情を感じ
　後半は、パートナーのどちらかに尽くすでもなく妥協するでもなく押しつけるでもなく、「自分と相手、二人の人間がいる」事を認める
　という流れでしょうか。

　パンフレットで脚本家が書いていた通り、「書き尽くした」のでしょうね。
　映画はそれの総まとめという感じでした。

　ＴＶ版で観ていたキャラ達が舞い戻ってきて、ＴＶで観たラストで止まっていた時が「ああ……続いているんだ」と思えて、鑑賞中、ずっとニコニコしてました。頬の緩みが抑えられん！！
　
　ＴＶ版と何が違うかというと、何も違いはありません。服や会場のゴージャス度が上がったという違いはありますが。
　ただ、上の方で「続いているんだ」と思った通り、４人の女達とそれを取り巻く人達が年齢を重ねています。
　きっと「ああ……年をとったなぁ」と思う人もいるでしょう。
　私はそれがリアルでとても良かったです。４０歳を迎えたキャリーも５０歳を迎えたサマンサも可愛らしかった

　特に好きだったシーンは、裏切ったビックがキャリーに触れようとして、シャーロットが「触らないで！！」と一喝したところ。大切な友人を傷つけた男への怒りとキャリーの痛みを感じ取っているような悲鳴にも似た叫び声が、妙にドキ！！っとした…。

　ビックはね、色々迷惑な男だけど、やっぱりカッコイイですよ

　お勧め度は星二つ：★★
　自分的には星四つ：★★★★

デトロイト・メタル・シティ

　「デトロイト・メタル・シティ（PCサイト）」をナイトショーで観てきました。
　

　■ネタバレ含む、感想■

　ナイトショーにしては、混んでました。日曜だからかな？客の年齢層は２０代が多かった気がします。
　
　観た感想は「いやー、楽しオモロー」です。
　主役の根岸君役の松山ケンイチと、社長役の松雪泰子の演技は凄かった
　松雪さん……ドＳの社長の暴言とヤバイ行動をやりこなすとは。素晴らしすぎる。

　そして、何より松山ケンイチ君。根岸とクラウザーさんという違いすぎるキャラを見事に使いこなし、やりきってました。パンクの叫びも凄いなー、としか思えません。

　ロックの帝王役のジーン・シモンズは、流石でした。クラウザーさんで上手いなーと思っていたのですが、ジーン・シモンズは本物でした（当たり前だけど）
　もう、登場した時の体から発する重みとか、声とギターの音の厚みに「おおおおーーーー！！」という感じです。
　クラウザーさん、ごめん。この瞬間は、クラウザーさんが霞んで見えたわ

　総合としては、ギャグ漫画で読み切り形式である漫画を、よく1本のストーリーにまとめたなぁという感じです。
　小ネタが漫画通りで、原作ファンも、原作を知らなくても楽しめると思います。

　観客が笑ったところを考えると、原作ファンが多かったのかも。ま、自分が観に行った時の観客の反応だけを見る限り、ですが。
　あ、観終わった後の余韻は、残念ながらまったくありません
　音楽（歌）がとても良かったので、サントラ購入決定

　オススメ度は星３つ：★★★
　自分的には星４つ：★★★★